会長挨拶

 この度、第36回日本神経免疫学会学術集会を、2024年10月3日(木)~5日(土)の3日間、富山国際会議場において開催させていただくこととなりました。本学会の富山での開催は初めてとなり、会長を務めさせていただく大変光栄な機会をいただき、学会関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

 今回本学会のテーマとして「神経免疫はおもしろい」を掲げさせていただきました。「おもしろい」には興味深いという意味とともに、目の前がぱっと開けて明るくなる意味があります。私自身多発性硬化症の患者さんの診療を始めた1990年は再発・増悪抑制に手立てが無く、再発の度にステロイドパルス療法を繰り返すしかありませんでした。インターフェロンβ療法が導入されて以降この四半世紀に新規疾患修飾薬が次々と開発・上市され、診断と評価に終わりがちであった診療が、治療・予防によって、生涯を通してQOLをどこまで追い求めるかという時代が訪れています。MS以外においても、NMOSD、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、CIDPはじめ有効な手立ての乏しかった免疫介在性神経疾患においても、その病態解明と治療法開発が進み、神経免疫学の果たしてきた役割は限りなく大きいと思います。さらに近年では脳症、てんかん、様々な神経変性疾患などにおいても、以前は考えられていなかった免疫系の異常がそれぞれの病態に関与していることが徐々に明らかにされ、多くの患者さんが免疫療法によって恩恵を受けることができるようになってきました。神経免疫は、まさに目の前が開ける(おもしろい)領域です。現時点では未だ病態が不明で、診断・治療に難渋する領域にも、もうすぐ“おもしろい”時代がやってくることを期待します。
 これまで神経免疫学領域での経験の浅い若手医師・研究者・医療関係者の方々も多く参加いただき、秋の富山を満喫しながら活発に交流できる場にしたいと思っています。

多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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