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西浦 健藏
第61回日本理学療法学術研修大会 大会長
甘木中央病院
2025年、理学療法士の職能が公式に定義されてから60周年を迎えるという大きな節目を迎えます。この60年間、医療やリハビリテーションを取り巻く環境は大きく変化し、理学療法士の役割もその時代の流れに応じて進化してきました。先輩理学療法士の皆様が、職能的な活動を通じて専門職としての地位を築き、学術的な研鑽を重ねることで知識と技術を高め、さらに政策・政治活動を推進することで社会的な認知度を向上させてきました。その結果として、『理学療法士』という名称が広く知られるようになり、その専門性や強みが国民の皆様に理解され、社会に受け入れられ、必要とされる職種となりました。
そして、2026年には第61回日本理学療法学術研修大会が福岡県で開催されます。これは、理学療法士がこれまで積み上げてきた歴史と成果を振り返るとともに、未来に向けた新たな展望を考える絶好の機会です。本大会では、理学療法士がさらに選ばれる職種となるために、どのような知識や技術を身につけ、どのような活動を展開していくべきかを深く議論していきます。
現代社会は急激な変化を遂げており、医療技術の発展、デジタル化、人口構造の変化など、多くの要因が理学療法士のあり方にも影響を及ぼしています。これからの時代において、理学療法士がより一層社会に貢献し、必要とされる職種であり続けるためには、従来の知識やスキルの枠にとどまらず、さらなる発展が求められます。そこで本大会では、理学療法士に求められるプラスアルファの知識、先進的なデバイスの活用、さらには他職種との連携や地域社会との関わり方についても積極的に取り上げます。
テーマを『選ばれる職種』と定めた背景には、理学療法士が今後どのように進化し、社会においてどのような役割を果たしていくべきかを考え、実践していく必要があるという強い思いがあります。私たちは、理学療法士が単なる治療者としてだけでなく、社会における重要なヘルスケアの担い手として、幅広い分野で活躍できるようになることを目指しています。医療機関だけでなく、介護施設、スポーツ分野、産業予防、地域包括ケアなど、多様な場面で理学療法士が活躍できるフィールドが広がっています。その中で、どのように選ばれ、求められる存在となるかが本大会の大きなテーマとなります。
さらに、福岡県は『リハビリテーション発祥の地』とも言われており、長年にわたるリハビリテーションの歴史と伝統が根付いた地域です。ここで60年の歩みを振り返りながら、次の時代に向けて新たな道を切り拓くことには大きな意義があります。本大会では、理学療法士の皆様がこれまで築いてきた専門性や知見を共有し、さらに発展させるための議論を深めていきます。 第61回日本理学療法学術研修大会が、理学療法士のさらなる成長と進化を促し、社会にとってより価値ある存在となるための契機となることを、私たち運営スタッフ一同、心から願っています。全国の理学療法士の皆様とともに、新たな時代に向けた一歩を踏み出す場となるよう、全力で準備を進めてまいります。ぜひ、本大会にご参加いただき、ともに『選ばれる職種』としての未来を築いていきましょう。