ご挨拶

昨年7月に富山大学呼吸器外科の特命教授として赴任致しました、土谷智史と申します。初めてのご挨拶になる方も多いと推察致します。富山に来て1年が経過し、少しずつですが、北陸の医療に貢献できる体制を整えております。

さて、このたび 2023年(令和5年)10月14日(土)から15日(日)にかけて、富山市第91回呼吸器合同北陸地方会を開催致します。今回のトピックとしましては、まず初日に胸部の画像読影について教育セミナーを開催致します。CTなどの画像の読影は、呼吸器診療の土台となる最も重要な必修事項であり、若い医師や学生に、是非学んで頂きたいと思います。また、先進医療である粒子線治療について特別講演を組ませて頂きました。2日目の招待講演では、教育コンサルタント講師より医師や医療関係者の接遇について、乳がんサーバイバーである患者の立場からご講演をお願いしています。 これらのトピックはYouTubeでも配信致します。若い先生方のみならず、諸先輩方や医療関係者の方々の診療のご参考になれば幸いです。

今回の2つ目の特徴として、肺がん治療を中心としたセミナーが多くなりましたことを申し添えます。昨今、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害剤によるエビデンスが続々と刷新され、ガイドライン上も3年前とは異なった推奨がなされています。急速に変化する肺がん治療の最前線を、ご紹介できればと思います。

そして何より開催形式として、今回は3年ぶりの対面形式にさせて頂きました。コロナ禍で学んだことはWebの利便性もありましたが、やはりお互いが会って話すことの大切さだと思います。北陸の呼吸器診療をさらに深化させるために、富山の地に集い、情報交換を行い、親睦を深めて頂ければと思います。また学会参加後にも楽しんでいただくため、サイト内に富山県の観光情報ページを設けましたので、ご参照ください。

皆様におかれましては、是非、多数の演題のご登録と学会へのご参加を、どうぞよろしくお願い申し上げます。



第91回 呼吸器合同北陸地方会
集会長 土谷智史
富山大学附属病院 呼吸器外科学


TOP