ご挨拶

この度、日本生薬学会第69回年会を 2023年9月9日(土)、10日(日)の2日間、宮城県仙台市の東北医科薬科大学小松島キャンパスにて開催させていただくこととなりました。 仙台市での開催は1998年(平成10年)の第45回年会以来25年ぶり、さらに東北医科薬科大学での開催は前身の東北薬科大学で1958年(昭和33年)開催以来、実に65年ぶりとなりますが、充実した2日間となるように企画しております。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、日本生薬学会第67回年会は 1 年延期となり、翌年にオンライン開催となりました。昨年の第68回年会も松山大学薬学部での開催が予定されておりましたが、感染拡大の影響でオンライン開催となり、この3年間は大変残念ながら実際に一同に会する機会を持てないでおります。いまだ終息の見通しや関連する社会情勢の見極めは難しく、その開催方法については実行委員会・事務局としても試行錯誤のなかにあります。しかしながら、生薬学会として生薬・天然物化学の研究に携わる研究者、特に学生を含めた若手研究者の皆様に発表の場を提供し、直接顔を合わせながらの発表、討論の意義は大きいと考えております。現状に鑑みて、年会の開催のあり方を模索するなかで、感染予防を徹底して現地開催で執り行うことを想定しております。一方で、感染状況等に伴い、オンライン開催への変更も想定して、関係者一同、年会実現の準備を鋭意進めてまいりたいと存じます。

 今回の年会テーマは、「生薬学の未来-伝統の継承と新たな展開」とさせていただきました。生薬学の伝統知識と科学技術の発展が両軸として調和し、生薬学が今後も発展し続けることを祈念し、今回のテーマを決めさせていただきました。

 以上のようなコンセプトのもと、学術発表、討論、情報交換はもちろん、風光明媚な仙台の地で余暇も十分に楽しんでいただき、実り多い学術総会となりますよう、皆様のお力添えを賜りながら、鋭意努力する所存です。

 現段階では、状況に応じた形式での開催予定となりますが、多数の皆様のご参加と熱心なご討議が東北仙台の地で繰り広げられることを祈りつつ、実行委員会・事務局一同、心からお待ちしております。



日本生薬学会第69回年会 

年会会長 佐々木健郎 

(東北医科薬科大学薬学部 教授) 

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