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皆様方におかれましては、日々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、この度、2023年9月7日から9月9日までの日程で千葉県柏市柏の葉キャンパスエリアに立地する柏の葉カンファレンスセンターにて、第12回生命医薬情報学連合大会・日本バイオインフォマティクス学会年会(IIBMP 2023)を開催いたします。
近年、コンピュータの発展と共に生物学や医学において情報学が必要不可欠な存在になり、バイオインフォマティクス(BI)として、医学・産業への応用も多数行われています。また、AI(人工知能)技術の一般化により、それを用いた技術や解析も進められ、新たな知見が創出されてきています。今後、社会にさらに還元していくためには、これらをうまく組み合わせた技術や研究が不可欠です。
今回生命医薬情報学連合大会を柏の葉キャンパスエリアで行うのは理由があります。まず、柏の葉キャンパスエリアは21世紀になってつくばエクスプレスの開業と共に発展してきた、比較的新しいまちです。ここでは、自動運転バスや電動キックボードの実証実験等がまちづくりの一環として行われており、それらの着実な発展の結果人気居住地ランキングでは常に上位に挙げられるエリアとなりました。さらに、この地には従来より日本のがん医療・がん研究の大きな拠点である国立がん研究センターが所在していますが、エリアの発展と並行して東大・千葉大・産業技術総合研究所などの研究拠点が続々と開設され、がんと闘うCancer Informatics(CI)の分野において現在進行系で様々な共同研究が遂行されています。
このような産学協賛の下地が既にあるまちで生物学・医学・情報学を融合した学会を行うことが今後の共同研究や各分野のさらなる発展に必ずや貢献するだけでなく、ひいては地域の発展に繋がると強く確信し、この地での開催を決定した次第です。
学会最終日には「AI(人工知能)、BI(バイオインフォマティクス)、CI(がん医療インフォマティクス:Clinical/Cancer Informatics)」が切り開く未来について、各分野の第一線で活躍する研究者と柏の葉地域の都市計画を一手に担う企業とがタッグを組んだ一般公開セッション「柏の葉からがんをなくすために今できること(仮題)」を開催いたします。
研究者のみならず地域の皆様にも多くご参加いただき、学問と社会基盤の関係性、各分野がどのようにがん研究、診療へつながるのかを、最先端の研究についての話題も交えつつともに議論し、共有したいと思っています。
AI, BIに関心をお持ちの方、さらにCIの分野に応用させたい多くの方々にぜひご参加ならびにご支援をお願いできれば幸いです。
大会長 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 鈴木 穣
実行委員長 国立がん研究センター 先端医療開発センター 山下理宇