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大会長挨拶
日本リハビリテーション連携科学学会
第25回大会長 倉内 紀子
このたび、日本リハビリテーション連携科学学会第25回大会を、2024年3月2日(土)~3日(日)にオンライン形式で開催させていただくことになりました。このような機会を与えていただいた理事長をはじめ、役員、会員の皆様に感謝申し上げます。
私の所属は宮崎県延岡市の九州保健福祉大学ですが、従来の1大学、1機関での開催とは異なり、今回は、田中千恵実行委員長(学校法人岩崎学園 横浜リハビリテーション専門学校)をはじめ関東在住の実行委員の皆様と一緒に準備をすすめています。共通項は、全員が筑波大学大学院の修了生だということです。
ご存知のように本学会は、1998年の筑波大学大学院教育研究科リハビリテーションコース(当時)設立10周年を機に提起され1999年に発足しました。設立の趣意書には、「関連諸科学の研究者、および、医療、教育、福祉、職業などの分野における実践家の共通の広場として機能する学会」をめざすと記されています。
第25回大会は、修了生の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士からなるチームで、新しい形の実行委員会としてオンラインならではの企画を考えました。大会テーマは「地域に根ざした多職種連携」です。「地域に根ざした」には、文字通りの「地域」に加えて「足元からの連携」という意味を込めました。学会設立から25年の節目に、今一度連携について考える、連携や支援の原点に立ち返る、そんな機会になればと思います。
大会長基調講演では、私自身の延岡市でのささやかな取り組みについて報告させていただきます。特別講演Ⅰ「サルは障害のある個体にどう接するのか」、特別講演Ⅱ「地域をひとつの大きな家族に」では、連携について考える新たな視点をご提案いただきます。
シンポジウムⅠ「高齢期のアクセスビリティとエンパワーメントをめざして」、シンポジウムⅡ「その人らしく生きる支援と連携」では、会員が共有すべき課題を取り上げ、専門職や当事者等の多様な立場から議論していただきます。教育セミナー「地域で暮らす重度身体障害者(ALS・筋萎縮性側索硬化症)が必要とする多職種支援とその連携について」では、支援者の育成を含めた地域に根ざした連携についてALS当事者にご提言いただきます。
その他、オンライン交流会も企画しています。なお、演題募集期間は2023年10月2日(月)から12月8日(金)の予定です。ぜひ多くの会員の皆様に、研究者と実践家そして当事者の「共通の広場」にご参加いただけますよう、実行委員一同、心よりお待ちしています。