ご挨拶

このたび伝統ある日本生体医工学会の第63回大会を、鹿児島の地にて開催させていただく運びとなりました。第58回大会が2019年に沖縄で開催されていますが、南九州での開催は初めてとなります。


生体医工学の分野は、私たちの健康な生活を支える医療機器、あるいは、それを実現する上での基礎技術、そして、基礎原理と幅広い分野を取り扱う分野でもあります。医療機器を社会で利用するためには、レギュレーションに関する議論、社会において受容されるための社会的議論なども欠かせません。幅広い専門分野の、様々な現場で活躍される研究者が一堂に会し、議論することによって、生体医工学の進化と発展を推進することができると考えております。


今大会のテーマである「多職種で推進する生体医工学」には、チームで推進していくことの大切さの意味を込めました。医療の現場ではチーム医療が叫ばれて久しいですが、これは一人の患者さんに、複数の診療科の医師や看護師、薬剤師、あるいはソーシャルワーカーが加わり、治療を経て社会復帰するまでのプロセスをチームで支える構成となっています。当然ですが、この診療の過程には患者さんに直接接する機会は少ないものの、臨床工学士、栄養士といったさらに多くの職種の方々が加わっていることは言うまでもありません。今回は生体医工学に関わる多くの職種の方々からの視点で、この分野の発展を議論できればと考えています。


多くの方々のご参加をお待ち申し上げます。何卒よろしくお願い申し上げます。



第63回日本生体医工学会大会
大会長  家入 里志
(鹿児島大学学術研究院 小児外科学分野)
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