大会長挨拶




第59回日本理学療法学術研修大会in東京
大会長 豊田 輝
(帝京科学大学)



 202358日、新型コロナウイルス感染症は5類へ移行され、我々の国民生活は“COVID-19との共存”を基本として「普遍的価値の精査と新しい価値の創造」が図られております。この価値の精査と創造は、理学療法士を取り巻く環境においても例外ではありません。

このような時代的背景を受け、第59回日本理学療法学術研修大会を担当する東京大会では、理学療法士が自らの価値観を大切にしつつ、また、これまでの価値観に固執することなく、新しいものも柔軟に取り込むことのできる価値軸を育む機会を創出したいと思います。時代が変わろうとも理学療法士には、国民の健康寿命延伸や健康維持・増進および障害のある方々の社会参加支援などプロフェッショナリズムを礎とした専門職としての役割が求められております。時代や社会からの要請が変化する昨今において、理学療法士として“変えないこと”と“変えるべきこと”を理学療法士である我々が個人および組織として見極めることができれば、理学療法士の未来は持続可能で豊かなものとなり、社会からの信頼も確固たるものになると考えます。そこで、本大会のテーマを「技能がつなぐ未来への進歩」、サブテーマを「理学療法士としての価値軸を育む」として、対面開催で企画いたしました。

 

・誰かのために役立ちたい、関わりたいという『社会価値』

・自分の志向や価値観、能力などを活かしたいという『個性価値』

・日々の生活の中で大切なことを起点にしたいという『生活価値』

 

上記3つの価値を視点として、理学療法士としての価値を見つめ直し、「これまで自分や組織が大切にしてきた価値軸」や「これから自分や組織が大切にしたい価値軸」はどのようなことであり、「今後、新しく創造していく価値軸」はどのようなことかを深く探ることで、理学療法士の未来を切り拓く一助となるような研修大会としたいと考えております。

 皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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