ご挨拶




   第21回日本乳癌学会中部地方会
     当番世話人 江嵐 充治
   富山西総合病院 乳腺外科


 

 この度、第21回 日本乳癌学会 中部地方会の当番幹事を仰せつかり、2024年9月7日、8日(土、日)両日 富山国際会議場にて学術会議を開催させていただくことになりました。
 本学会、乳癌学会中部地方会は、日本乳癌学会総会を補完し、より身近に興味ある話題に関してより若いスタッフの皆さんに発表討論していただける場としてスタートいたしました。回を重ねるにつれて盛んとなり当初の土曜日一日開催から土日の二日間を締める大きな会に成長してきました。
 しかし、全てが順風満帆であったかというと決してそうではなく、過去には東日本大震災のおり、開催が危ぶまれ、期日を変更しての開催となったことがあります。また最近では3年間にもわたるコロナ禍の影響で開催形式を現地開催からオンライン開催に、また両者のハイブリッド開催にと変化させながらの開催となってきました。これらの回を担当された当番幹事の先生、準備委員会の皆さまの心中ならびに準備の苦心苦難は大変なものであったと思います。心から感謝する次第です。
 さて、今回は3年ぶりの完全な現地開催にて中部地方会を開催させていただくはこびとなりました。長く行なってきましたオンラインでの発表や討論から離れ、実際にお互いの顔を見ながら、息遣いや会場の空気を感じながら、発表・討論をしましょう。セミナーにおいてもリアルタイムに疑問や意見をぶつけ合い、共通の認識や目指すべき未来の姿を多くの方と一緒に得ることができる、そんな機会にしましょう。
 以上のように今回の地方会は、地方開催の学術集会のあるべき姿として、二つの柱を想定しております。ひとつは参加者相互に発表と討論を行い、学会に参加して臨床・学術研究を世に問う訓練の場とすることです。また、もうひとつはホットな話題やこれからの乳癌医療に欠くべからざる新しい知見をレクチャーしていただき、日頃の診療の場で生まれる疑問や不安の解消の一助とすることです。地方会という性格上、規模は小さくても参加者は若く、職種も多岐にわたります。全国集会ではできない気軽な討論の場、学びの場を用意できたらと考えております。
 
富山は自然の美しさと伝統文化が融合した魅力的な地域であり、学術交流の場としても素晴らしい環境が整っています。また新鮮な海産物が豊富であり、学会の合間には、富山ならではのグルメを堪能しながら、有意義な交流の場をお楽しみいただけます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。



TOP