ご挨拶


このたび、第64回日本生体医工学会大会長という大役を仰せつかり、身が引き締まる思いです。福井大学の高田宗樹です。本大会のテーマは「スマートヘルスケアで実現する健康社会」とし、福井市にて開催いたします。

本学会も64回目を迎え、生体医工学の発展に寄与してきた歴史を振り返るとともに、未来への新たな一歩を踏み出す機会としたいと考えております。特に、スマートヘルスケアの分野は、技術革新とともに急速に進展しており、私たちの健康社会の実現に向けて大きな可能性を秘めています。

COVID-19のパンデミックは、私たちに多くの課題と教訓をもたらしました。生体医工学の分野においても、検査機器や画像診断機器、人工呼吸器などの治療機器の重要性が再認識されました。これらの技術は、患者の生命維持と回復にとどまらず、医療崩壊の回避や社会経済の維持にも大きく貢献しています。

本大会では、スマートヘルスケアの最新の研究成果や技術革新を共有し、未来の健康社会の実現に向けた議論を深める場としたいと考えております。皆様のご参加とご協力を心よりお待ちしております。

最後に、福井市で皆様とお会いできることを楽しみにしております。福井市は、歴史と自然が調和した美しい街です。例えば、戦国時代の城下町を再現した一乗谷朝倉氏遺跡や、1500年以上の歴史を持つ永平寺など、見どころがたくさんあります。また、福井名物のおろしそばや新鮮な海の幸もぜひご堪能ください。皆様が福井市で素晴らしい時間を過ごされることを願っております。


大会長  髙田 宗樹 
(福井大学 学術研究院 工学系部門 知能システム工学講座)
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